11月25日

きのう、足もとの、もう半分溶けて透明になったぐしょぐしょの雪を見て「大根おろしみたい」と言って、けっこうおもしろいことを言ったとおもったのに、友だちにスルーされてしまった。きのうは、ほんとうに寒かった。裏起毛のパーカーをかぶって、ウールのコートをおろして、マフラーをぐるぐる巻いて、デニールの厚いタイツを履いた。でも、それでも外はとても寒かった。登校するとき、雪がけっこうふっていたので、駅から学校までバスに乗ろうとおもったけれど並んでいる人の列を見てやめて、かわりにその分の浮いたお金で、購買でいちご大福を買って食べた。

 

今日は、学校がおわってから久しぶりに散歩ができた。まずブックオフによって、そのあと裏の本屋へ行き、それから商店街をぬけて駅の反対口へわたり、いつもの古着屋さんをのぞいて、公園へ行った。紅葉はとてもきれいだった。写真を撮りにきているひともたくさんいて、わたしもカメラを持ってくればよかったなとおもったけれど、コートのポケットから手を出すのがめんどうで、寒いし、まあいいか、とおもった。今日はリュックにパソコンが入っていたから、肩が重くてつかれてしまった。

電車に乗って、ブックオフで買った文庫本をちらちら読み、最寄駅のひとつ前でおりて、駅なかのドトールコーヒーでこれを書いている。ここのドトールは駅の二階にあって、大きな窓からたくさんのひとを見下ろすことができる。だれかを待っているひと、ベンチで本を読むひと、パン屋でパンを選ぶひと、急いでいるひと、高校生、だれかのお父さん、とか。

駅の天井に、きれいでもなんともない安っぽいイルミネーションが飾られていて、冬だなあと感じている。冬にしたいことは、夏にしたいことよりも日常的にかんたんにできるようなものが多くて、でも、ひとりじゃなくてだれかとしたいことが多い。

 

寒いから暖かくしてね

さいきんは、すごくさびしかった。でもそうゆういろいろをぜんぶ季節のせいにして、気がつかないように過ごそうとおもって静かにじっとしていた。もういまは落ち着いて元気になったし、メンヘラツイートなどの変なことをせずにちゃんと我慢することができたのでよかったけれど、そのあいだはすこし日常がうわの空になっていたところがあったみたいで、じぶんの声の音量がわからなくなって駅や教室で想像以上の大きな声を出してしまったり、電車や図書館でイヤホンが繋がっていないのに音楽をかけてしまったり、ばかみたいに洋服を汚したり、ペットボトルの蓋をしめわすれてカバンの中が大洪水したり、きわめつけには、ブラウスのような服をうらおもて逆に着て、タグが丸見えで過ごしていた日もあった。

自分はおもっているよりも意外と強いなあとおもうときもあるけど、実際にはそうおもいたいだけで、弱さを誰かに見せられる人のほうが強くて、自分はすごくよわむしなのかもしれないとおもった。

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな、開きをした。毎年、夏がおわって、日が短くなったなあ寒くなってきたなあとおもいはじめたころから、春が来たことに嫌でも気がつくころまでの間に、この映画を見てしまう。多分もう15回くらいはレンタルしているんじゃないかとおもう。借りている一週間の間にも3回とか見てしまうから、あと去年はその時期にギャオで無料配信もしていたし、いままでに何回見たのかわからない。通してじっくり見ることもあれば、bgmのようにてきとうに流しておいたり、好きなシーンだけを見たりいろいろだけどよく見ている映画。でも、どうしてこんなに見たくなるのかがずっとよくわからなくて、考えていた。バイト先の人にも好きという人がいたけど、その人は、松ケンがたまらないとかいうので、そうじゃないとおもった。その人は30代くらいの女性だから、わたしもそのくらいの歳になって年下男子を欲するようになったら、そこが一番になるのかもしれないけど、今はそうはおもわない。

ユリちゃんになりたいし、えんちゃんになりたいとおもう。とにかく、二人がとても良い。永作博美蒼井優、もちろん二人ともの容姿もすごく好みだけど、それ以上にこの役の二人はかわいい。だからずっと、自分はどちらかというと男目線でこの映画を見ていて、その二人の魅力にやられて何度も見てしまうんだと思っていた。でも、ちょっと違うことに気がついた。私は、ゆりちゃんになって、みるめくんみたいな人に好きになってもらいたいし、えんちゃんになって堂本くんみたいな人に好きになってもらいたいとおもっていて、それを満たすために見ているんだとおもう。でもそれは、みるめくんや堂本くんが自分のタイプであってかっこいいからとかじゃなくて、また別の理由がある。私は恋愛のことほとんど座学でしか知らないようなものだからまちがっているかもしれないけど、恋愛において女の子は、その男の子を好きかどうかということより、その男の子と一緒にいる自分のことを好きかどうかということなんじゃないかと思う。それは別に素が出せるとか出せないとかそれだけじゃなくて、機嫌よくいられるとか、楽しいとか、かわいくいられるとか、そういうの全部ひっくるめてその自分のことを好きであるということ。自分が幸せになれるかどうかは、そういうところが大事なような気がする。例えば、わたしはもちろんかっこいい男の子やすごくおしゃれな男の子が自分のことを好きになってくれたら、それはとても嬉しいけど、結局それがその人の一番のいいところのような人とは、一緒にいる自分のことは、そんなに好きになれないとおもう。きっと、私はイケメンの前で取り繕わなくていいほどかわいくないから、見合うように外見も見栄を張っているとおもうし、中身だって、変なことして嫌われたくないとか、恥ずかしいとかそういうことばかり考えてしまうと思う。おしゃれなカフェに行ったり映画を見たりしてたとえそのときは楽しくても、多分その自分のことはそれほど好きになれないとおもう。

えんちゃんとユリちゃんは、それぞれ堂本くんとみるめくんと一緒にいるときの自分のことがきっと好きだとおもう。堂本くんやみるめくんのことももちろん好きだけど、彼らと一緒にいるじぶんのことも好き。同性でも異性でも、自分が好きな自分のことを好きになってくれる人のことは絶対に好きになれる。自分しか知らない、自分のかわいいところ、じぶんに監視カメラをつけて一日中監視しておかないとわからないようなところをかわいいと言ってもらえたら、とてもとても幸せなことだろう。この二人は、そういう男の子を見つけられているから、より一層かわいく見えるんじゃないかなとおもった。

あと、わたしはYUKIがすごく好きなんだけど、ユリちゃんの中にYUKIを見てしまう。まずYUKI永作博美は顔の系統は似ていると思うし、髪型もそんな感じだし、自由で天真爛漫で、ぴょんぴょんしていそうなところもなんとなく似ていて、見ていてワクワクする。

そういうわけで、この映画はわたしにとって大切な恋愛映画で、人肌が恋しくなる季節にはどうしても見たくなって、見て恋愛したくなるけど、現実は結構むずかしいということでおわってしまう。今年もあと何回見るかわからないけど、現実の恋愛につながるかはどうせまた別のはなし。

ドライなライフは意外とつめたい

家に帰ってきて、ただいま〜と言いながら勢いよく自分の部屋のドアを開けて、そのままぱたん、とベッドにうつ伏せに倒れこむと、いい匂いがする。鼻に気合いを入れてもう一度深く息を吸うと、やっぱり石けんのいい匂いがする。そのまま、ベッドに顔をくっつけたまま目を開けてみると、おもったよりすぐ鼻の先にまっ白いキャミソールがあった。そういえば、朝着替えたとき、この時期はまだ洋服の下にいつもキャミソールを着ているんだけど、今日はこの白いのを着ようとおもって、シャワーを浴びたあとすぐにこれを着たけど、洋服を選ぶときになって、白い薄手のブラウスを着ることにしたので、この白いキャミソールだとブラジャーが透けてしまうかもしれないとおもって、黒いキャミソールに着替え直したんだった。そのときにベッドに脱ぎ捨てたキャミソール。裏がえって、ぐしゃぐしゃになっていたのにまだ洗剤とボディソープのまざったいい匂いがのこっていた。

今日は「きのう8時半くらいに寝たのに、起きたの11時だった」という自慢をともだち3人くらいにした。きのう口の、べろの裏に大きな口内炎ができてしまって、とても痛くてごはんを食べるのもつらかったのだけど、朝起きて鏡で見たらすっかりなくなっていた。それでも、これだけ寝るとどうしても一日ずっと眠たくて、あくびばかりしていた。

学校がおわったあとはともだちとあそんだ。普段あまり行かない街をたくさん歩いた。今日のハイライトは、ドライフラワーの話だった。わたしが、好きな男の子の家に行って、ドライフラワーが飾ってあったら絶望しない?と聞いたことからはじまった。このあいだツイッターですごくおしゃれな男の子をみつけて、写真やらいろいろ見ていたら、部屋の写真が載せてあって、ドライフラワーが飾ってあった。花瓶に挿してあるのと、壁に貼り付けてあるのと両方あった。こんなわたしになにを言われる筋合いもないのはもちろんわかっているけれど、絶対やめたほうがいいとおもってしまった。おしゃれな女の子も、よく、ドライフラワーをすこしの束にして下向きにして、マスキングテープで壁に貼り付けたりしているけれど(インスタなどでよく見る、実際にともだちの家で見たりしたことはない)わたしはすきじゃない。そもそも、わたしはドライフラワーがきらい。小さいころ母親が、ドライフラワーは人間でいうとミイラなんだから飾ったりするのはよくない、と言っていたのを聞いていたから、なんだか見ていてこわくなる。でもなんとなく、ドライフラワーを部屋に飾ることがきらいなのは、ただ単にドライフラワーがきらいというだけではないとわかる。それはたぶん、ドライフラワーを部屋に飾るような人は、ベレー帽をかぶって外に出かけることができるし自分の服装を鏡の前で写真におさめて自分のSNSに投稿できる人だし本当は自分に必要ないものでも他人から見た自分には必要だとおもうものならわけがわからずも大事にする人だとおもうから。どうしてそういうのが嫌なのかというと自分のなかにもそういう人がいるから。で、こんなふうにわたしがドライフラワーについて熱弁していたら、ちょうど入った本屋さんに「ドライフラワー図鑑」というのが平置きしてあったので、ともだちと一緒に、あれこれ言いながらぺらぺらとページをめくった。それからまた、就活やら高校時代の話やらをして、洋服屋さんや雑貨屋さんを何軒か見てまわった。とちゅうで、たまに買い物をするかわいい洋服屋さんに入ったとき、ともだちが壁を指差しなざら笑いかけてくるので、なにかと思ってその先を見たら、ドライフラワーがすこしの束になって下向きになってマスキングテープで壁に貼り付けてあるのが6個くらいあった。そのときは、意外とかわいく見えた。でも、わたしはひとり暮らしをしたらちゃんと生きている植物をたくさん置いて、小さいのも大きいのもいくつも置いて自分のつかうコーヒーカップでお水をあげて植物園みたいにしたいとおもった。

6月8日の下書き

学校に行く途中にあるたばこ屋さんの前で一本たばこを吸って、久しぶりに吸ったらおいしかったから学校に着く前に隣のコンビニでもう一本吸ってから行こうとおもった。校門をそのまま通り過ぎてコンビニの前のベンチに座ろうとしたら、ちょうどコンビニからなんか変な人が出てきて、たぶんおじさんだけど女装していて、ハイヒールを履いていたんだけど片方のハイヒールから中敷きみたいなやつがベローンと出ていてひきづるように歩いていて、わたしが座ろうとしたベンチに座って靴を直しはじめた。隣に座るのがちょっと嫌だったから、コンビニに入ってお水を買って、その人がいなくなってからにしようと思ったんだけど、買い終わってお店を出て右を見たらまだその人がいて、にやにやしてずーっと何かひとりごとをしゃべっていて、絡まれたりしたら嫌だしめんどくさいとおもったから、もういいやとあきらめて学校に入った。三限に20分くらい遅刻していた時間で、まだ行ける時間だったけど、もういろいろ嫌になってしまったから行くのをやめてしまった。でも四限がはじまるまで暇なので、購買に行っててきとうにアイスを買って食べた。べつに食べたかったわけではなかったから、あまったるくてめんどくさかった。四限はふつうに受けて終わって、帰りにこそ、例の横のコンビニでたばこを吸おうとおもった。ベンチに座ろうと思ったらまた人がいる。たぶん同じ大学の人なんだと思うけど、すこしギャルっぽくて派手目なかんじで、めちゃくちゃわたしのことを見てきて、こいつがたばこ吸うの?みたいな顔で見られた。今日は化粧もちゃんとしていなかったし、服装も真っ青のワンピースを着てリュックを背負って白いスニーカーだったから幼く見えたのか知らないけど、顔にかんぜんにそう出ていた。本当にずーっと見られていて、背負っていたリュックをお腹のほうにくるっとして、チャックを開けるところまでもずっと見られたような気がした。リュックのなかで手をがさごそしてたばことライターをつかんだけど、恥ずかしくなって嫌になって、やめた。財布だけリュックにしまって、そのまま歩き出した。すごく自分にむかついた。そのギャルもむかつく。いっそのこと小汚いおじさんになりたかった。こんなこと思うならもうタバコなんて吸うな、このサブカルクソ女ダサいブス!とおもった。
そのまま駅まで歩いて、電車に乗る。今日はこのあとライブに行く予定だったから移動。タワレコに寄って、never young beachとミツメの新譜を購入。ミツメは旧譜を買うとポスターが付いてくると書いてあったので、まだもってなかったシングルも買った。もらったポスターは部屋に飾ろうとおもう。そういえば、タワレコの前で、月9にでている歌手の女の子が何か飲み物を配っていた。ちらっとしか見えなかったけどかわいかった。母が一生懸命月9を見ているから帰ったら自慢しようとおもった。わたしはスーツを着たサラリーマンが仕事帰りにタワレコに寄って試聴しているのを見るのがだいすき。今日は二人くらいみた。スタバにいる、おとなしさうな男子高校生の次くらいにすき。ライブハウスに移動。ここのライブハウスはもう10回くらい行ってるけど今日初めて迷わずにいけた。ここでミツメを見るのはたぶん2回目。そういえばこないだはここに来たのは1月だ。以外とひさしぶりだった。そのときは隣にいた男の人に話しかけられて、駅まで一緒に帰ったきがする。ドリンクチケットをお酒と交換して待機。ドリンクをお酒にすると、ライブ中にトイレに行きたくなってしまうからいやなんだけど、最近はもうあきらめている。ふつうにトイレに行ってしまう。それよりもほろ酔いになってゆらゆらしてるほうが大事。ライブはとてもよかったし、トイレ行かなかったからずっとよく見えた。かっこよかった。それから、ミツメギャルは揃いに揃ってみんなおしゃれでかわいい。目の前でみていたカップルが彼女めちゃくちゃかわいいし彼氏も背が高くてかっこよくて、うらやましかった。ライブの間もずっとくっついてゆらゆらしていて、いいなぁとおもった。

帰ったら聴きたい音楽が待っているのはしあわせ。さっき買ったCD、はやくおうちに帰って聴きたい。いつもCD買うと、家に着くまで聴けないもどかしさも好きだけど、がまんしきれなくて気持ち悪くなるからCDプレイヤーがほしい。小学生のころ使っていたやつはこわれてしまったので、ハードオフかどこかで見つけたら買おうかな。
ライブがおわってお腹空いてしんどかったので、ちかくの吉野家で牛丼をたべる。昨日、飲んでけっこう酔ってしまって、そのときの自分の醜態をおもいだしては、今日はいちにちずっと死にたかったけど、ライブに行って元気が出た。おかげで牛丼もおいしくたべられた。
と、ライブがはじまる前に書いていたけど、べつにそんなに元気はでなかった。ライブはとてもよかったけれど。ふくろうずの人がいた。エアリフトを履いていた。牛丼はおいしかった。

5月24日の下書き

今日は、起きたら11時でびっくりした。夢に星野源がでてきて、星野源と同じサークルで、わたしはよく遊んだりしてなかよくしていいかんじなのに、会いたいって言えなくてずっと会っていなくて、星野源の近況をともだち伝いで聞いて会いたくなって、なんで自分はこんな我慢しちゃうんだろうってともだちに泣きつくシーンで目が覚めた。すごくかなしくて、起きてからもぼーっとしばらくかなしかった。きのうラジオ聞きながら寝落ちしたからだろう。

11時半に家を出たかったけど、間に合わなくて、50分くらいに家を出た。定期を忘れたことにマンションの敷地内を出たあたりで気がついて、取りに戻った。ちょうどいい時間の電車がなかったから、快速のとまるひとつ先の駅まで歩いた。今日は、大滝詠一をたくさん聴いた。もうちょっと暑くなるまでがまんしようとおもっていたけれど、がまんできなくて最近よく聴いている。15分くらい遅れて3限の教室に入った。3、4週間ぶりに出た授業だった。席が空いていなくて、一番前の列に座るしかなかったけどがんばった。4限はゼミで、まだあまり仲良くなりきれていないとなりの席の子に、今日もかわいい服着てるねいつも洋服かわいいよね、と言われてうれしかった。

帰りはともだちと駅まで歩いて、今日は天気もいいし暇だから公園でも散歩して帰ろうかとおもったけど風がつよかったのでやめた。そのかわり、最近見つけたいい感じの古本屋さんで、ずっとさがしていた澁澤龍彦の本と森茉莉の本を見つけたので買った。あと駅の本屋で散歩の達人を買った。さいごの一冊ですこし傷っぽかったけれど、気にせずレジに持って行った。

家に帰って、テラスハウスの録画をみた。あたらしく来た藝大のひとはとてもかっこいい。とてもかっこいいので、ねむる前、自分がテラスハウスに住んで、その藝大生となかよくなる妄想をしようとおもってあれこれやってみたけど、上手にできなかった。