考えてみるとわからないこと

お酒飲んですぐ赤くなって、すぐ酔う自分は嫌いだし、嫌いな人とも上手に話せる自分は嫌い。何事に対しても、いつでも逃げられるようにしている自分は嫌なやつだと思うし、自分はわかってる、みたいな構えをしたがる自分には吐き気がする。それでも、結局は、しあわせになりたいとか彼氏がほしいとか、てきとうに言うし、動物とか子どもはかわいいと思うし、羽目をはずしすぎるのはこわいし、夜は寝ないと次の日つらい。

自分のあたまの中を、ありのままぜんぶ見せてしまうのはもったいないと思っているし、やりたいことをたのしそうにやるのは、ちょっと恥ずかしい。それでも、わかってくれる人はいると思っているし、わかってくれる人だけわかってくれればいいと思ってる。力を抜くことに力を入れていて、ほんとうはなにもわかっていない。このブログだってそうだし、手帳のなかも、アイポッドのなかも空っぽで、つまらない。人に合わせて生きていて、対人関係の上でしか人格がない。癒し系でもなければ、変わり者でもない。でも、どうやったって背は小さくて声は高いし、夜中によくかわらない映画を見たり、駅からの帰り道、石を蹴りながら帰ったりする。

酔って終電で帰ってきて、布団のなかでこんなことを考えていても、あしたはちゃんと朝起きてバイトに行くし、いまの自分のことをすごくはずかしく思うし、たぶん朝はくるりとか聴く。結局、自分は自分にすごく甘くて、自分のにおいがだいすきで、自分がいちばんいいとおもっていて、でもそういうのはかっこわるいって知っているから、自信がないようにしているし、嫌われるのはすごくこわい。自分のなかのものはぜんぶ矛盾していて、きもちわるくなる。