2017/03/01

今日は、はやく起きて学校に行く予定だったけど行かなかった。いつものようにだらだら準備をして、それから、やっと就活用の写真を撮りに行った。

写真を撮る前に、隣の美容室でお化粧をしてもらう予約もしていて、やってもらったんだけど、それが最悪だった。一般的に見たら、自分がいつもしているてきとうな化粧よりも見栄えがいいものだったんだろうと思うけど、もう、わたしは本当に嫌だった。就活が終わったら、写真はもし余るようだったら燃やしてやる。データを入れてもらったDVDも、はさみを入れて処分する。あんなに鏡の中の自分が気持ちわるかったのは、はじめてのことだと思う。寝起きのむくんだ顔の自分よりも、ものもらいで片目が腫れている自分よりも、どんなに肌荒れしている自分よりも、おたふく風邪で顔がパンパンの自分よりも、他人の顔で、気持ちわるかった。

撮影はすぐおわって、写真も選んで、受け取りは後日だったので、係りの人が「今日はこれで終わりです」と言って、エレベーターまで送ってくれた。そこで、もう耐えられなかったので、お手洗いお借りしていいですかと言ってトイレに逃げ込んだ。鏡の前に立って、水に濡らしたティッシュでらんぼうにまゆげを拭いて、ケバい目をごしごしこすった。わたし、本当は、こんなことしたくないんだよ〜って思っていたら、涙が出た。スーツ着て、慣れないヒールを履いて、こんな化粧をされて、もう嫌だ嫌だ嫌だーってなった。水じゃ化粧はもちろんきれいに落ちなくて、目の周りはよけい黒くなった。そんなことをしていたら、この先もこんなことだらけなんだと思って、悲しかった。ぐしゃぐしゃの顔面のまま、マスクをつけて、エレベーターに乗った。

それで、もうはやく忘れたかったから、映画でも見ようと思って、映画館によって、映画を見て帰った。「たかが世界の終わり」を見た。結局、目の周りが黒くなったまま映画も見て、電車に乗って、家まで帰ってきてしまった。